ペット葬儀社は儲かるのに、なぜか軌道に乗れない人へ

ペット葬儀社は儲かる、そう聞いて始めたのに、思ったように依頼が来ない。

そんな状況に陥っていませんか?火葬車も用意した、開業費400万円前後もかけた、なのに電話が鳴らない。

需要があることは分かっているのに、自分だけが取り残されているような感覚、珍しくないんです。この記事では、ペット葬儀業で軌道に乗れない人が共通して見落としている部分を整理しました。

特に、開業したばかりで「何が足りないのか分からない」という方に向けて書きました。

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目次

ペット葬儀社は儲かる業種なのに、稼げないまま終わる人が後を絶たない

ペット葬儀社は儲かる業種なのに、稼げないまま終わる人が後を絶たない

ペット葬儀業の需要が伸びていることは、数字を見れば明らかです。

内閣府の調査によると、ペットを飼っている人のうち62.2%が、ペットが亡くなった際に葬儀業者にサービスを依頼したいと考えています。

これだけ需要がある市場に参入したにもかかわらず、開業から半年以内に事業を縮小・撤退してしまう人が少なくありません。なぜそうなるのか。

理由は、需要の総量と「自分に来る依頼数」を混同しているからなんです。

開業から半年で撤退していく人に共通していること

撤退する人のパターンは、意外とシンプルです。

火葬車を購入して、名刺を作って、知人に話して、あとは待つ。

この「受け身スタート」が最も多い失敗パターンです。ペット葬儀の依頼は急を要するケースがほとんどで、飼い主はその瞬間に検索して、最初に信頼できると感じた業者に連絡します。

待っているだけでは、その「最初の業者」になれません。

  • 集客を後回しにした
  • 火葬車だけ準備した
  • 知人頼みで始めた
  • 価格競争に巻き込まれた
  • 口コミが育っていない

開業準備に力を入れすぎて、集客の仕組みを後回しにしてしまう。この順番のズレが、半年以内に消えていく業者の共通点です。

「需要はある」のに「自分には来ない」という矛盾が起きている

全国に1,000社を超えるペット葬祭事業者が存在する、という話を聞いたことがあるでしょうか。

需要が伸びていると同時に、供給側も増え続けています。決してブルーオーシャンとは言えない市場になっているんだと思います。

ある地域では数年前に3社だったのが5社に増え、さらに増え続けているというケースも現実にあります。

需要の総量が増えていても、事業者が増えるペースが速ければ、1社あたりの取り分は減っていきます。「市場全体で儲かっている」と「自分が儲かる」はイコールではない、ということです。

月収90万円という数字が、かえって判断を狂わせている

ペット葬儀業を始めた場合の月収目安として、90万円という数字が出てくることがあります。

週5日フルタイム(月22日)、1日3件の依頼対応、1件の単価24,000円、月66件の問い合わせに対応した場合、売上は約173万円、広告費等を差し引いた粗利が93万円前後、という計算です。

この数字は嘘ではありません。ただ、前提条件が重なっている点には注意が必要です。

月66件の問い合わせを安定して得られる状態になるまでに、どれだけの時間と費用がかかるのか。この数字はそのプロセスを省略しています。

90万円という金額を見て「思ったより稼げる」と判断してしまうと、開業直後の現実とのギャップに直面したとき、立て直しが難しくなります。

儲かるはずのペット葬儀社で軌道に乗れない、本当の原因がある

儲かるはずのペット葬儀社で軌道に乗れない、本当の原因がある

結論から言います。

軌道に乗れない人の大半は、「開業の準備」と「事業の準備」を混同しています。

火葬炉を設置して、火葬車を用意する。これは開業の準備です。

依頼が来る仕組みを作る。

これが事業の準備です。両者は別物で、後者がないと前者が宝の持ち腐れになります。

火葬車と開業費を準備しただけで集客を後回しにしている

開業費の目安はおよそ400万円です。内訳としては、火葬炉が350万円前後(1年保証を含む)、車両リース代が月116,000円前後(6年リース・維持費込み)というイメージです。

これだけのお金を使うと、人は安心してしまいます。「これだけ準備した、あとはやるだけ」という気持ちになりがちなんです。

でも、この安心感が危ない。

ペット火葬の依頼は、飼い主がペットを亡くした「その瞬間」に集中します。24時間365日、いつ来るか分からない。

その瞬間に検索結果の上位に表示されていなければ、どれだけ良い設備を持っていても関係ない話になります。

  • SEO対策が未着手
  • SNS発信がゼロ
  • Googleビジネスプロフィール未登録
  • 地域の動物病院との接点なし
  • 料金ページが見つかりにくい

火葬車の準備に全力を注いだ結果、集客の基盤が手つかずのまま開業してしまう。このパターンは思いのほか多いです。

単価より「指名される仕組み」がないと依頼は来ないとわかる

合同火葬5,500円〜、個別火葬13,200円〜、個別火葬プレミアム16,500円〜、自宅セレモニー葬29,700円〜という料金帯を見ると、プラン設計自体はシンプルです。

ここで多くの人が考えるのが「料金を下げれば来る」という発想。

でも、これは間違いなんですよ。

ペット葬儀の依頼者が最も重視するのは価格ではなく「信頼」です。大切なペットの最後を任せる相手として、この業者なら安心できると感じた業者に連絡します。

価格を下げることで指名されるのではなく、信頼の接点をどれだけ先に作れているかで依頼が来るかどうかが決まります。

「指名される仕組み」とは何か。それは、依頼が来る前から飼い主の目に触れ続けることです。

フランチャイズや斡旋会社への依存が、収益構造を壊していく

ここは少し逆説的な話になります。

上位サイトの多くは「信頼できる業者のパッケージ・フランチャイズを選ぶことが成功の鍵」と言います。これは間違いではありません。

ただ、条件付きの話です。

フランチャイズや紹介サイト経由の集客に依存しすぎると、売上の構造が歪んでしまいます。たとえば、売上から広告料・送客手数料・サイト制作費として月40万円前後が差し引かれる構造になっている場合、残る粗利は限られます。

問い合わせを増やせば増やすほど、支払いも増える仕組みです。

すでに自分の商圏で認知度が高く、口コミや検索経由でも依頼が来ている状態であれば、フランチャイズや斡旋サイトへの依存を段階的に減らすことを考えた方がいいです。

一方、開業初期でまだ認知がゼロの状態なら、集客ツールとして活用しながら自前の仕組みも並行して育てる、という戦略の方が現実的です。

「依存しない」という選択肢も候補にはなりますが、認知ゼロの状態でいきなり独自集客だけに絞るのは、正直リスクが高すぎます。両輪で動かしながら、徐々に比率を変えていく方がうまくいくケースが多いです。

ペット葬儀社で儲かっている経営者が、最初に整えていること

ペット葬儀社で儲かっている経営者が、最初に整えていること

軌道に乗っているペット葬儀業者を見ていると、ある共通点があります。

それは、開業前または開業直後に「数字の地図」を持っていることです。何月に何件の依頼があれば黒字になるのか、そのために何の集客手段をどう動かすのか、具体的なイメージを持ったまま動いています。

最初の数ヶ月で初期費用を回収できる数字の組み立てがある

開業費400万円を回収するには、月の粗利から逆算しないとダメです。

月粗利が90万円前後だとして、開業費を回収するまでに相当な時間がかかります。その間、火葬車のリース代月116,000円は固定で出続けます。

この現実を開業前に把握しているかどうかで、精神的な安定感がまったく変わります。

「3ヶ月で何件取れれば赤字を脱出できるか」「6ヶ月後に安定させるためには今月何をしなければいけないか」という問いを自分に向けられている人は、軌道に乗る可能性が高いです。逆に、この問いを持たないまま「とりあえず動く」を繰り返していると、半年経っても手応えが見えません。

  • 月の固定費を把握する
  • 損益分岐件数を計算する
  • 黒字化までの月数を仮定する
  • 広告費の上限を決める

感覚で動くより、数字を持って動く方が、判断が速くなります。それだけです。

口コミと検索経由の問い合わせを同時に育てている

ペット葬儀の依頼経路は大きく分けて二つです。

「検索して見つけた」と「知人に聞いた(口コミ)」。

軌道に乗っている業者は、この二つを同時に育てています。どちらか一方に偏ると、安定しません。

以前は、口コミだけで十分という考え方が主流でした。でも実際に数字を見ると、エリアで検索した際に上位表示されていない業者は、よほど強い口コミがない限り新規の依頼者に届きません。

検索経由の流入を意識せずに済む時代は、正直もう終わっています。

Googleビジネスプロフィールへの登録と口コミ管理、地域キーワードでの検索対策、そして動物病院やペットショップとの関係構築。この三点をセットで動かしている業者は、じわじわと依頼数が増えていきます。

  • Googleビジネスプロフィールを整える
  • 地域名+ペット火葬で上位を狙う
  • 動物病院に案内を渡す
  • 施術後に口コミを依頼する

どれが一番効くか、というより、組み合わせて動かすことに意味があります。

合同火葬・個別火葬・メモリアルグッズの組み合わせで単価が変わる

捨てた選択肢として先に書いておきます。「高単価プランだけに絞る」という戦略も候補に挙がりますが、エリアの競合状況によっては依頼者の選択肢が限られて逆効果になることがあります。

プランの幅を持たせた方が結果として安定しやすいです。

合同火葬5,500円〜から自宅セレモニー葬29,700円〜まで、プランの幅を持たせることで、依頼者の状況に合わせた対応ができます。

ここで見落とされがちなのが、メモリアルグッズです。火葬代金の売上に加えて、メモリアルグッズが売上の10%前後を占めるケースがあります。

単価を上げるために価格を変えなくても、グッズの提案次第で1件あたりの売上は変わります。

飼い主が「何かしてあげたい」と感じるタイミングに、選択肢として自然に提示できるかどうか。これが高単価化の核心です。

押し売りにならない提案の仕方は、慣れが必要ですが習得できます。

今から軌道に乗せるために、明日から動けることを整理しておく

ここは短くいきます。細かい話より、今日決められることを一つ決める方が大事です。

自分の商圏で競合が薄いジャンルを確認しておく

ペット葬儀業で競合を調べるとき、「火葬車を持っている業者数」だけ見ていても不十分です。

たとえば、深夜・早朝対応ができる業者が商圏内に少なければ、そこに絞るだけで差別化になります。

爬虫類や小動物の火葬に対応している業者が少なければ、そこに特化する選択もあります。犬と猫の火葬は1件あたり平均1時間30分〜2時間程度かかりますが、小動物はその半分以下のケースもあり、1日の対応件数を増やせる可能性もあります。

競合が少ない隙間を見つけることは、価格を下げることより先にやるべき判断です。

  • 深夜・早朝対応の有無
  • 小動物・爬虫類への対応
  • 出張エリアの広さ
  • 宗教的・文化的な配慮

どの切り口で「選ばれやすい業者」になるか、競合調査をもとに決めてみてください。

飼い主が「信頼できる」と感じる接点を先につくっておく

ペット葬儀の依頼は、緊急の状態で来ます。検索して、いくつかのページを見て、数分で判断します。

その数分で「この業者は信頼できる」と感じてもらうために何が必要か。料金の透明性、対応時間、実際の声、資格・認定の有無、写真の質、問い合わせのしやすさ。

ペット火葬管理士などの資格を持っている場合は、ページ上に明示するだけで印象が変わります。

飼い主がペットを亡くした瞬間にたどり着くページが、信頼の接点です。

その接点を先に整えておくことが、依頼が来るかどうかを分けます。

「問い合わせてみたら感じが良かった」という体験も、口コミにつながります。電話に出るときの言葉遣い、メッセージの返信速度、そういった細部の積み重ねが、後から効いてきます。

  • 料金をページに明記する
  • 対応可能な動物を書く
  • 問い合わせ方法を複数用意する
  • 資格・認定を記載する
  • 口コミ・感謝の声を載せる

信頼の接点は、一度整えれば24時間365日働き続けます。ここに時間をかける価値は十分あります。

副業スタートで失敗した人が本業に切り替えたあとに変わること

副業として週末だけペット葬儀を受けていた状態から、本業に切り替えたあとで安定し始めるケースがあります。

何が変わるのか。

一番大きいのは、対応できる時間帯の幅です。ペットの死は曜日を選びません。

平日の深夜、月曜の朝、連休の中日。そういうタイミングに対応できる業者として認識されると、選ばれやすくなります。

副業スタートを全否定するつもりはありませんが、「週末だけ」という制約がある状態で口コミを育てるのには、時間がかかりすぎます。本業として全時間を使える状態になってから、初めて「仕組みを作る余裕」が生まれるというのが現実です。

ペット葬儀社が儲かるかどうかは、始め方より続け方で決まる

ここが、この記事で一番伝えたいことです。

開業準備の完璧さより、開業後の動き方で結果が変わります。需要は確かにあります。

ただ、その需要を「自分に向けて来させる仕組み」がないと、需要は隣の業者に流れていきます。

これを「集客の偏在」と呼んでいいと思います。同じ市場にいても、仕組みを持っている業者に依頼が集中し、持っていない業者は動いているのに待ち続けるという状態です。

市場全体の需要ではなく、自分に向いている需要の量を増やすことが根っこの課題なんです。

需要が伸びている今のタイミングを逃すと取り返せなくなっていく

正直、ここは少し強めに言います。

ペット葬儀業者の数は増え続けています。地域によっては、すでに参入過多になりつつあるエリアもあります。

先に認知を取った業者が口コミを積み上げ、検索順位を固めていく構造の中で、後から参入する業者のスタートラインは年々上がっています。

「もう少し準備してから」という判断を繰り返すうちに、商圏の中でのポジションが埋まっていく可能性があります。動き出すなら、仕組みを持ったまま動く。

準備が完璧になるまで待つより、数字の地図を持って動き始める方が、結果として早く安定します。

「やってみてから考える」ではなく、収益の地図を持ってから動く

ただ、勢いだけで動くのも違います。

開業費400万円前後をかけて始める事業で、「やってみてから考える」は少し危ない。

どのタイミングで何件の依頼が来れば黒字化できるのか、広告にいくらまで使えるのか、どの集客手段に優先的に時間をかけるのか。この地図を持ったまま動くことが、早期撤退を防ぐ一番の方法です。

1件の単価が24,000円前後、月の目標件数が66件だとすれば、週に何件という逆算もできます。今週の依頼数が目標より少ないとき、何が足りないのかを判断できる基準を持てます。

基準がなければ、「なんとなく少ない」という感覚のまま過ごすことになります。

よくある質問

ペット葬儀社は本当に儲かるのですか?

需要は確かにあります。月収90万円前後を目指せる構造は数字として成り立ちます。ただし、月66件前後の問い合わせが安定して来る状態になるまでに、集客の仕組みを整える時間と費用が必要です。儲かるかどうかは市場より、仕組みを持てるかどうかで決まります。

ペット葬儀社の開業費はどのくらいかかりますか?

火葬炉(350万円前後・1年保証含む)と車両リース(月116,000円前後・6年リース維持費込み)が主な費用で、開業費の目安は400万円前後です。フランチャイズ加盟の場合は別途加盟費がかかるケースもあります。開業前に固定費と損益分岐の件数を計算しておくことをおすすめします。

ペット葬儀業でフランチャイズに加盟すべきかどうか迷っています。

開業初期で認知がゼロの状態なら、集客ツールとして活用しながら自前の口コミ・検索経由の仕組みも並行して育てるのが現実的です。ただし、売上から広告料・送客手数料が差し引かれる構造になるため、依存しすぎると粗利が圧迫されます。自前の集客が育ってきた段階で比率を変える判断が必要です。

ペット葬儀社で集客を増やすには何から始めればいいですか?

まずGoogleビジネスプロフィールへの登録と、地域名+ペット火葬のキーワードでの検索対策を先に整えてください。次に、地域の動物病院への挨拶回りと案内配布です。この二つを同時に動かすことで、検索経由と口コミ経由の両方から依頼が来る土台が作れます。

ペット火葬の1件あたりの単価を上げるにはどうすればいいですか?

プランの幅を持たせることと、メモリアルグッズの提案が有効です。合同火葬から自宅セレモニー葬まで選択肢を作ることで、依頼者が自分の状況に合ったプランを選べます。グッズは売上の10%前後を占めることもあり、価格を変えなくても1件あたりの売上を増やせる可能性があります。

まとめ:ペット葬儀社の収益は「仕組み」が決める

ペット葬儀業は確かに需要があります。でも、需要があることと、自分に依頼が来ることは別の話です。

開業費をかけて火葬車を用意しても、依頼者の目に触れる接点がなければ選ばれません。料金を下げても、信頼の接点がなければ問い合わせにはつながりません。

フランチャイズに加盟しても、送客に依存し続ければ粗利が安定しません。

軌道に乗っている人と乗れていない人の差は、準備の丁寧さより「指名される仕組みを早く持てたかどうか」にあります。Googleビジネスプロフィール、地域検索対策、口コミ、動物病院との関係、プランの設計、メモリアルグッズの提案。

これを一度に全部やる必要はありませんが、どこから始めるかを今決めることが大事です。

収益の地図を持って動き始めれば、今月の依頼数が少ないとき「何を変えるべきか」を判断できます。地図がなければ、感覚だけで走り続けることになります。

どちらが長続きするかは、正直言うまでもないと言えます。

全部うまくいくとは言い切れませんが、仕組みを持たないまま続けるより、持ってから動く方が確実に近道です。

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